• 青垣賞争覇戦
  • NARA NARAキャンペーン
青垣賞争覇戦

青垣賞争覇戦の熱戦を征するのは誰だ!

S級V候補

  • 稲川 翔

    稲川 翔90期 大阪

    1月GⅢ和歌山決勝では好位をキープし準Vと健闘するや、2月当所FⅠ決勝は先行策を披露。続くFⅠ松阪決勝は勝負所で自ら捲りを放ちVを奪取と動きが冴え渡っている。

  • 東口 善朋

    東口 善朋85期 和歌山

    1月GⅢ松山、2月GⅢ高松で決勝進出、2月GⅠ全日本選抜二次予選ではラインの3番手から直線伸びて準決に進出と差し脚は良好。自身の仕事を全うしV獲りと行こう。

  • 柴崎 淳

    柴崎 淳91期 三重

    自己のタイミングで仕掛けた時の強烈なスピードは勿論、2月FⅠ小倉決勝では目標の山口拳矢が不発と見るや、自ら捲り上げ完全Vを達成するなど瞬時の判断力も見事。

  • 眞杉 匠

    眞杉 匠113期 栃木

    今開催随一のバック回数を持つ積極先行型で、20年7月FⅠ宇都宮でS級初Vを飾って以降もメキメキと力を付け、2月GⅢ高松で記念初の決勝進出と躍進する関東の大型先行選手。

S級展望

 4月12日から奈良競輪場で開催されるS級シリーズ青垣賞争覇戦にはビッグレースでも活躍する選手が参戦し、見応えあるシリーズとなりそうだ。その中でもV争いをリードするのは地元Vに燃える三谷竜生か。強烈なタテ攻撃を基本にヨコの捌きも加えたワイドな攻めでGⅠの舞台でも活躍。失格もあり流れが悪いが、地元のエースとしての重責を担うだけに万全のコンディションに仕上げV獲りを目指す。
 また稲川翔、東口善朋、神田紘輔とライン構成も頼もしい。20年11月GⅠ競輪祭で決勝3着と好戦した稲川。2月当所FⅠ決勝では村上義弘を連れ果敢に先行するなど男気溢れるレースを見せた。
 20年10月GⅠ寛仁親王牌決勝3着を始め好走続けている東口。2月GⅢ高松では自ら俊敏に攻め抜き活路を開いていたが、今開催は近畿勢の層が厚いだけに、展開有利に抜け出すシーンも十分。
 1月当所FⅠ決勝では三谷竜生ら地元勢とは別線となるも準Vと奮闘した神田。ヨコの動きに加え、2月FⅠ大垣決勝では近畿ラインの先頭で先行勝負とタテ脚も上々だ。そして2月当所記念で決勝進出と地元戦で気を吐いた中井俊亮、強力な近畿の追い込み選手のアシストを受けホームバンクを駆け抜けよう。
 中部の柴崎淳も負けてはいない。20年9月GⅡ共同通信社杯で落車も、復帰戦となった12月FⅠ平塚で決勝進出。1月GⅢ豊橋一次予選では先行策でマーク志智俊夫とワンツー決着。2月GⅠ全日本選抜二次予選では人気を集める松井宏佑を捲りで撃破し準決に進出するなど持ち前の機動力に加え、2月FⅠ小倉準決、決勝では山口拳矢に前を託し結果を出すなど攻め幅を広げている。20年12月GⅢ佐世保で決勝進出した笠松信幸、1月FⅠ四日市で決勝進出した伊藤健詞、2月FⅠ向日町で決勝進出した三宅裕武らを引き続き連れスピード勝負に持ち込んでもV獲りは有望だが、1月GⅢ豊橋二次予選でも連係した同県の伊藤裕貴と乗り合わせれば、より優位にレースを運べよう。
 近畿勢や中部勢に襲い掛かるのが関東の眞杉匠。先行主体のレーススタイルでスケールアップを図り、20年10月GⅠ寛仁親王牌では補充出走ながら初のGⅠレースにも怯む事なく力を出し切りGⅠ戦で初勝利を上げた。20年当所GⅢ戦一次予選でも堂々の逃げ切りで1着突破と展開早い短走路でも苦にはしておらず、今開催も別線勢を完封する走りでV戦線を賑わせよう。17年当所FⅠ戦でV歴を持つ天田裕輝や、2月GⅢ高松で決勝進出した阿部大樹、随所で1着を重ねるなど差し脚堅実な杉本正隆らが眞杉を巧ガードからの逆転を狙う。またダッシュ力に定評ある河合佑弥や、今期からS級に昇級、初の記念レースとなった1月GⅢ大宮で準決に進出した磯川勝裕らが奮闘すれば関東勢にとっても良い流れができるだろう。
 南関勢では近況の戦歴から近藤保が目を引く。1月GⅢ立川準決では郡司浩平ー内藤秀久に食らい付き決勝進出、2月FⅠ川崎でVを奪取と結果を出している。機動力型では1月GⅢ豊橋で2勝を上げた菊池竣太朗が上位の存在も、2月FⅠ川崎、続くGⅢいわき平で連続落車と状態面が気掛かりなだけに、先行力強靭な加賀山淳や、仕掛けが嵌れば破壊力十分な山中秀将らを1月FⅠ取手で無傷で決勝進出した福田知也や、成田健児らが援護してV争いに食い込もう。
 北日本勢は対戦相手に応じて何でもこなせる強みを持つ櫻井正孝を中心に、A級戦でVを量産し1月に特別昇級とスピード鋭い橋本智昭らを、1月FⅠ小田原から2月FⅠ宇都宮で3場所続け決勝進出した永澤剛や小野大介らが援護し上位進出を目論む。

A級V候補

  • 森川 康輔

    森川 康輔111期 岐阜

    S級時には1着を上げるなど破壊力はA級で格上の存在。2月当所決勝でも豪快な捲りでVを飾っているだけに、今のデキなら当所戦連覇の期待が高まるばかりだ。

  • 愛敬 博之

    愛敬 博之94期 愛知

    1月岐阜決勝では後方に置かれる苦しい展開ながら一瞬空いた内のコースを突き、前団の選手を一気に抜き去る強襲劇でVを奪取するなど、直線での切れ味は目を見張る物がある。

  • 鈴木 謙二

    鈴木 謙二97期 東京

    戦法に幅を広げ、やや成績にムラがあるが、S級時には20年10月FⅠ立川で逃げ切りで1勝を上げるなど機動力は健在。パワー溢れる走りで別線勢を飲み込もう。

  • 石井 洋輝

    石井 洋輝115期 福島

    1月当所戦は準決で敗退も予選、3日目特選は逃げ切りで2勝を上げるなど早めに主導権を奪っても、ゴールまで踏み切る持久力が素晴らしい北日本の積極先行型。

A級展望

 勢いある機動力型にベテランマーク陣が参戦し、好勝負が期待できそうだが、地元近畿勢が必勝態勢でV獲りに行く。地元ファンの期待を背負うのは小笹隼人。自力勝負を基本にメンバー構成に応じ、巧みに戦法を使い分け、1月降級後は1月岐阜のVを筆頭に、1月当所戦から2月四日市迄、5場所続けて決勝進出と各地でV争いを演じている。今開催も自力勝負かマーク戦かはメンバー次第で使い分けようが、いずれにせよ力量面や地元の利点からもV候補の1番手だ。
 上昇続けるのが吉堂将規。一時期は準決が壁になっていたが、先行力に捲りのパワーもアップし、2月名古屋、続く四日市で決勝進出。続く防府決勝では主導権を渡さぬ走りでライン3車で上位独占と持ち味を発揮しており、今開催も果敢に風を切り別線勢を沈黙させよう。
 マーク職人中井護や酒井耕介、捲り兼備の差し脚を持つ山崎光展らが小笹や吉堂をしっかりとアシストする。
 1月当所戦では巧みに戦法を使い分け、決勝3着と善戦した田村風起や、2月向日町で久々の決勝進出を果たした武田和也らも勝手知ったるホームバンクで意地を見せる。
 近畿勢にとって最大の強敵となるのが中部森川康輔だ。1月降級後3場所続けてVこそ逃したが、2月当所決勝で見せた力強さはまさに森川の真骨頂ともいえるレース内容。S級時には1着を上げていた力は伊達ではない事を証明した。2月高知で捲り2連発を決め無傷で決勝進出した吉川希望や、1月岐阜でVを飾るなどS級戦でもVを上げた戦歴を持つなどキメ脚鋭い愛敬博之や、清水広幸、小川将人らマーク陣と力を合わせ白熱のV争いを演じてくれよう。
 鈴木謙二が率いる関東勢も黙ってはいない。1月京王閣決勝では同郷の鈴木雄一朗を目標に、他の機動力型の動きに併せると同時に自ら捲り上げてVを奪取した。威力ある自力勝負も他地区のラインには脅威だが、20年12月京王閣でVと地元の気迫を見せた樋口瑛土が勝ち上がってくれば番手戦で勝機を見出す可能性も十分だろう。レース間の動き俊敏な大矢将大が東京両者をサポートして勝機を窺う。
 北日本勢からは115期の逸材石井洋輝が登場。自己のペースに持ち込んだ時の先行力は強靭なだけに他の機動力型の抵抗があろうとも一歩も引かない積極的な走りを披露してくれよう。かつてはGⅠの舞台でも好戦した高谷雅彦や、2月前橋で準Vの中村弘之輔らが石井をしっかりとアシストする。

がんばれ 地元勢!

地元勢S級

  • 三谷 竜生

    三谷 竜生101期

    強気なレーススタイルで失格も重なるが、いつも以上に気持ちの入る地元戦だけに集中力を高め、圧巻のパフォーマンスを披露して別線勢を力でねじ伏せV獲りを狙う。

  • 中井 俊亮

    中井 俊亮103期

    先行、捲りを使い分け、1月GⅢ松山で3連対と善戦するや、2月当所記念で決勝進出と大健闘。持ち前のスピードを遺憾なく発揮して地元ファンの期待に応えよう。

地元勢A級

  • 武田 豊樹

    小笹 隼人105期

    単騎戦となった1月岐阜決勝では好位をキープし鋭い仕掛けで2着に2車身差をつける快勝劇でVを奪取。未だ成し遂げていない地元Vを達成するためにも全力を尽くそう。

  • 田村 風起

    田村 風起107期

    1月当所予選を捲りでクリアするや、準決では北川大五郎の番手で競りを凌いでワンツー決着を決め決勝進出と、どんなポジションもこなすなど自在性を身に付けてきた。

  • 武田 和也

    武田 和也92期

    自力勝負は影を潜めたが、20年12月当所2日目、目標の南蓮をキッチリ交わして1着とマーク戦も板について来た。ラインの機動力型を目標に地元の意地を見せるか。

  • 吉堂 将規

    吉堂 将規115期

    強靭な先行力に加え、2月名古屋、四日市、防府と3場所続け捲りで準決を1着突破と捲りの精度がアップ。同期の石井洋輝とのスピードバトルはシリーズの焦点となろう。

バンク情報・発走時刻

バンク情報

33バンクの中でも直線が極端に短く、4コーナーを回ってすぐゴールと言った感じ。先行したラインに分があるので、追込み型は勝負所で前々の位置にいないと苦しくなる。
決まり手は「先行-マーク」、「捲り-マーク」と筋での決着が圧倒的に多く、自力型の活躍が目に付く。

発走時刻