奈良競輪場で6月6日初日を迎える大阪・関西万博協賛競輪GⅢ。直後に開催される高松宮記念杯組が不在で誰にでもチャンスある混戦模様。実力互角の白熱戦が繰り広げられそう。
地元勢を中心に好メンバーが揃うのは近畿勢。中井太祐、俊亮兄弟がラインの中心を担う。中井太祐は1月四日市、2月西武園で優勝と年頭に好成績を挙げスタートダッシュ。自在よりに戦法をシフトして総合力が増した走りを見せている。中井俊亮は2月地元記念で落車したリベンジ戦。破壊力抜群のカマシ捲りで持ち味をフルに発揮へ。追込みに徹して点数を上げて来た元砂勇雪、最近成績を上げて自在に動ける栗山俊介までが地元勢。石塚輪太郎、貴志修己の和歌山コンビが積極的に駆けて近畿勢を引っ張る。3月に連続優勝の渡辺十夢がラインを固めて行く。高久保雄介の総合力も重要な戦力。
地元伊東GⅢで決勝進出を果たすなど今年に入って上昇は道場晃規。鋭い捲りに威力を見せるが、2月当所記念では積極的な動きに徹して4走中3度バックを取った。最終日特秀は逃げて番手の松谷秀幸とワンツーを決めた。同県で連係は萩原孝之。佐々木眞也、菅原大也の神奈川コンビは共に総合力があり、南関結束でどの位置でも仕事をこなす。決め脚確かな佐藤龍二が脚をためて行く。
昨年8月和歌山でGⅢ初優勝を決めた金子幸央。同じ近畿地区で再現を狙う。自力主体だが、何でもこなせる器用さもある。同じく総合力ある高橋築が関東で連係。前後はどちらでも攻め幅は広く縦横無尽な走りを。
瓜生崇智、吉本卓仁、松岡辰泰、瀬戸栄作、東矢圭吾と動けるタイプが揃った九州勢の連係は見逃せない。積極的な仕掛けに徹するのは着実に成長を遂げている新鋭の東矢。松岡辰泰、瓜生が同県連係からチャンスをものに。実績ある吉本も結束戦から上位進出を伺う。
一撃の魅力なら四国の原田研太朗。依然として破壊力抜群の捲りで一気に台頭へ。徳島連係で木村隆弘が続く。中国ラインを引っ張るのは山根将太。シャープな差し脚を持つ池田良、大川龍二の広島コンビが連係。
北日本勢は飯野祐太、佐藤一伸の福島コンビが自在に動いて見せ場を作る。中田雄喜が連係から差し脚を伸ばす。佐藤和也は福島勢と結束して行く。実績ある柴崎淳の攻めにも警戒。川口公太朗が中部連係。
(成績は4月25日現在)
33バンクの中でも直線が極端に短く、4コーナーを回ってすぐゴールと言った感じ。先行したラインに分があるので、追込み型は勝負所で前々の位置にいないと苦しくなる。
決まり手は「先行-マーク」、「捲り-マーク」と筋での決着が圧倒的に多く、自力型の活躍が目に付く。
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